それは私が20代半ばの頃の派遣社員として都内で働いていた時の話。
都内のオフィスビル、ランチタイムにはお財布を持って、定時後は会社近くのカフェで軽くご飯、もしくはストレス溜まった感を吐き出すフリのカラオケ。
ああ、なんか私、ドラマの中のOLみたい(*´∀`*)
お気楽で楽しかったなぁ。。
その会社はいわゆる商社で、私を含めて派遣社員の在籍が多く皆仲良し。おじさん社員に帰りに飲みに連れて行ってもらったり、本当に楽しかったなぁ。。
で、その会社には、当時40歳くらいの名物お局様がいて、仕事の出来るその方はそれはこわいこわい(´;ω;`)ウッ…
私を含む派遣軍団がお昼に騒いでいると
うるさい!
と、怒鳴りに来たり、
何より
私達派遣軍団がおじさん社員と仲良くすることを良しとしない( ノД`)シクシク…
私の仲良くしてもらっているおじさん社員の悪口をガンガン言ってきて困るぅぅ~
おごってくれる、仕事もきびしくない、こんなにやさしいおじさん社員達をなぜに目の敵にするのか?
お局って、嫌だねぇ!!ああはなりたくないわぁ。。
なんて、派遣軍団で盛り上がります。
そして、それから月日が流れること十数年…
その後転職した私の会社にもお局様が…!!
って、私やーん!!ヽ(`Д´)ノ
そうです、私がお局です( ノД`)
いつの間にか、お局様になってたんです、、
派遣時代の自分に言いたいよ、
お局様というものは、なりたくてなってるもんじゃねえよと。
まわりが作り上げていくもんなんだよと。
私も入社した当初は、まだまだ派遣のなごりもあり上司とは仲良くキャピキャピとしてました。
けど、年月を重ねると、当たり前だけど、出来る仕事も増えて、愛社精神もすくすく育ち、会社の利益なども考える様になり…
そうすると、今までは気にならなかった周りの仕事ぶりが気になりだしたんです。
今思うと、もう少し肩の力を抜けば良かったかな、って思うけど、当時は私よりもお給料をもらっているであろう上司が全然仕事をしてない様に見えてイライラしてたなぁ。
そしてそして、そんな上司と飲みに行きたいとも思わなくなって(むこうも願い下げだと思うけど)上司は若い後輩と飲みに行くと知ると、
「あなたの仕事を私に押し付けて飲みにいくんかい!」
と、当事者には言う勇気もなく、イライラしながら残業してました。
そのうち、自分の仕事以外の仕事を振られるのが辛くて、笑顔も作れなくなって、ありがとう助かるよ、と言われても全然心に響かなくなって、話しかけられてもブスっとしてて、遠くの方で「あれがうちのお局様だよ」と囁かれてる。(気のせい?)
仕事が出来る様になるのって、損な事なの?と、本気で思った事もありました。(私にはそのような会社の体制が合わなかっただけで、仕事が出来る様になるのはやはり楽しいと今は思っています(^▽^)/
そこからは、社会の見方も変わった様な。
例えば
・スーパーやコンビニ、飲食店などのあらゆる接客業で対応の悪い店員に対してイライラしなくなった。(環境がそうしているのだとその人を応援すらしたくなる)
・会社の取引先などと会話するとき、その人が社内(取引先)の人の話をする時(例えば、うちの事務員は性格が悪い等)は信用しない、逆に話しているその人に何かあると心得る。(今までは鵜呑みにしてた(*´σー`)エヘヘ)
・ニコニコしている人の周りの人が辛そうな顔をしていないか気になる。(ワンマン社長の香りに敏感になってる)
当たり前だけど、お局様って、いきなりお局様になったのではなくて、その居場所(社会)が創り上げていくもんなんだな、って私は思ってます。
あの頃の私は会社の利益とか、その利益の中からお給料を頂いているんだって事とか、考えもしなかったし、定時に帰る事ばかりが気がかりで、いいやお局にやってもらっちぇ、そっちの方が早いし、って思ってた。
結局あの時の私は、お局様を作り上げている一員だったのだと思う。
あの時に戻れたら、もう少し違った振る舞いでお局様のイライラを軽減できるかもなぁ。(傲慢ですか?)
あの時、あのお局様の気持ちに寄り添わずにディスってしまった事を猛省。
まあ、その後、その行いがブーメランとなって自分にしっかりと返ってきたから、おあいこってことで!!笑
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